私のように株式投資で将来の生活資金を得ようとする者にとって「為替」はとても悩ましいものです。
外国株では買える口数、配当や売却益の円換算額に直接影響し、日本株では輸出入を行なう多くの企業の業績に影響します。また、原材料の輸入コスト等が変わり、物価にも影響します。
これまでに1ドルが80円のときもあれば160円のときもあり、その影響力には戦々恐々です。
為替の影響を大きく受けても余裕な資産額まで到達できれば良いですが、なかなかそうはいきません。
本稿では、私の為替との向き合い方について書きます。
為替と向き合うための前提
最初に考えなければいけないのはどこで暮らしていくかという点で、私の場合は「日本で暮らす」という前提でいます。例えば米国でずっと暮らす計画だったら、為替のことはあまり考えないと思います。
もう一つ、心に留めておくべき前提は、「為替は読めない」ということです。
為替に影響する因子の知識は頭に入ってくるのでどうしても予想はしてしまいます。しかし、その為替の予想は全くあてにならないことをわきまえるようにしています。プロでも予想はバラバラで、しっかり当て続けている人を知らないので、自分にできるはずがありません。
予測できないのなら、円高と円安のどちらに大きく転んでも致命傷になりにくい中庸なアプローチを検討することにしました。
通貨の分散
円高でも円安でもなんとかなるようにするには、やはり外貨(主に米ドル)と円の資産を両方持つのが良いと考えました。
特に高配当株投資の場合、相対的に高い通貨で受け取った配当を安い通貨の資産購入に充てるという流れを作れることに合理性を感じています。配当再投資以外の場合でも、資金投入先として比較的割高に感じない方を選べるため、為替で高値掴みをしている感覚が軽減されているように感じます。
安いからといって片方ばかり買い続けずバランスも意識しなければいけませんが、このように、両方の通貨の資産を育てるアプローチは資産形成期において為替変動によるストレスが少ないと感じています。
外国株と日本株のバランス
人生において生活費を投資で形成した資産に頼るフェイズを想定すると、日本株よりも外国株を多めに持つことが自分には良いのではないかと考えています。
このフェイズで特に困るのは物価とともに生活費が大幅に上がることです。為替との繋がりで考えると、劇的な円安が続いて輸入コストが上がると起こりやすいのではないかと思います。円安による物価上昇の影響緩和には、円安で収入が増える外国株の保有が有効だと考えられます。このような状況では賃金上昇が物価上昇にしばらく追いつかない可能性があるので、労働で補填するよりも外国株に助けてもらうほうが良いのではないかと思いました。
逆に劇的な円高では、外国株の比率が高いと収入が大きく減ってしまいますが、この状況では労働を頑張れば生活をある程度支えることが出来て、致命傷になりにくいのではないかと考えています。
主に以上の理由から、現時点では、外国株からの収入の比率を多めにして、残りを日本株にする方針でいます。日本株は円高時の柱になってもらうため、円安メリット銘柄のウェイトが大きくならないように気をつけたいと思っています。
このほかにも、人口が減少傾向だったり、大規模な天災が多かったりする日本への不安や、株主還元文化が深く根付いている米国への期待などもこの比率を後押ししています。
資産成長のステップが見通しやすく人生設計がしやすい点に惹かれて高配当株投資をしている身として、為替は非常に悩ましい不確定要素です。
私の素人考えでは足りていない部分もあると思いますが、どう転んでも慌てないように想定して、不安やストレスを小さくしていきたいと思っています。