本稿では、私が投資を始めた経緯や、初めての暴落でおかした失敗について書きます。
投資をされている方の共感を得られたり、これから投資をする方の参考になったりする部分があれば幸いです。
投資を意識したきっかけ
30代半ばのとき、しばらく腰を据えて頑張りたい職に就いたのですが、昇給には限界があり副業も難しい環境でした。
将来に必要なお金を試算して、それを節約と貯蓄で用意することを想像したら息が詰まりました。
年金や退職金にも期待できず、持ち家もないので、これはまずいなと思いました。
現実逃避して問題を先送りしそうな自分に喝を入れ、資産形成の方法をネットや本で探しました。
株式投資に踏み出せたロジック
すぐに株式投資という選択肢に出会いましたが、素人にとってそれはギャンブル同然で、敷居が高いものだと思っていました。
しかし、以下のような、世界経済に投資するインデックスファンドの仕組みを知って、その先入観が消えました。
- 世界の人口はまだ増加していく見込み
- 人は今と同等またはそれ以上の豊かさを求めていく
- 限られた物やサービスを得るために競って高い対価を払っていく
- これらの前提が崩れない限り世界経済は成長していく
- 世界経済を担う企業の株を広く買えば成長のリターンを享受できる
人間の本能に基づくこのロジックは、特別な知識がない私でも納得でき、資産を投じようと思えるものでした。
投資デビュー
しばらく勉強をした後、恐る恐るネット証券で特定口座を開設し、世界の株(債券も含む)に投資するインデックス投信を買い始めました。
当時は運用・管理費用である信託報酬が今より何倍も高かったのですが、選択肢が少なかったのでしばらくそれを買い続けました。
2018年頃からは、旧つみたてNISA口座で信託報酬の安い別の商品(先進国株100%のインデックス投信)を積み立てました。
サテライトとして、勉強のつもりで日本の個別株の短期売買にも挑戦しました。
初めての暴落と失敗
投資開始から何年か経ち、運よく投信と個別株で順調に利益が出ていました。
この調子でいけば将来は安泰だぞと油断したところで、コロナショックが起きました。
勉強も経験も足りなかった私は、利益が吹き飛び元本割れが進むのに耐えきれず、元本が最も大きい特定口座の投信を損切りしてしまいました。
「早く損切りして安く買い直すのが賢い」とか、「信託報酬が安い商品に買い換える良い機会」とか、売却を正当化する理屈が次々と湧いてきましたが、不安から逃れるための自己欺瞞でした。
結局、パンデミックがくすぶる中で買い直すタイミングを掴めず、株価チェックも疎かになり、気がつくと売値以上に戻っていて取り残されました。
そして、損切りせずに積立設定を放置していた旧つみたてNISA口座だけがしっかりプラスになっていたのでした。
痛みを伴って得た教訓
「暴落時でも売らずに積み立て続けろ」という、今でこそよく聞く教訓を身をもって知ることになりました。
しかし、自分の勉強不足と胆力不足を恥じて、もう同じ轍は踏まないと決意できたことは、失った資産以上の価値があったと感じています。
コロナ以上のリーマンショック級の暴落が来たら怯みはしますが、恐怖という防御本能に抗って行動できるようになったと思います。
また、長期投資による資産形成において自分のメンタル管理がきわめて重要だと身にしみたことも大きな収穫となりました。
投資プランの立て直し
辛くて証券口座にログインできない時期もありましたが、投資を引退するとジリ貧路線まっしぐらなので、もう一度仕切り直すことにしました。
インデックス投信積立の強さを実感したのだから、それを継続しそうなものですが、このあと私は高配当株投資にシフトすることを決めました。
この方針転換には、暴落の経験で自分と向き合い、相性の良い投資手法について吟味したことが大きく影響したのですが、これについては長くなるため次の投稿で書きたいと思います。
今回はインデックス投資の良さが強調される内容になっていたかと思います。
この続きでは、それでもなお高配当株投資にシフトした理由を説明しますので、そちらもご覧いただけたら嬉しいです。